
初心者でもわかる建材の基礎知識
あなたは「生コン」と「モルタル」の違いを説明できますか?
なんとなく似ているようで、でもはっきりとはわからない…。
そんなふうに感じたことはありませんか?
実は私も昔、「モルタルって生コンと何が違うの?」と聞かれて、
うまく答えられずに焦った経験があるんです。
現場では当たり前のように使い分けられているのに、
いざ言葉で説明しようとすると意外と難しいものですよね。
とはいえ、この生コンとモルタルの違いを理解しておかないと、
DIYやリフォームで思わぬ失敗につながってしまうこともあります。
だからこそ今回は、建築初心者のあなたにもわかるように、
生コンとモルタルの違いと、それぞれの使いどころを
丁寧に解説していきます。
そもそも「生コン」と「モルタル」とは?
まず、「生コン」とは「生コンクリート」の略です。
セメント、水、砂、砂利を混ぜた材料で、強度が高く、
建物の基礎や柱などの構造部分に使われるのが特徴です。
一方で「モルタル」は、セメント、水、砂だけで作られた材料。
砂利が入っていないため柔らかく、壁の仕上げやブロックの接着など、
細かい作業に適しているのがモルタルの強みです。
つまり、モルタルと生コンの違いは、
「砂利が入っているかどうか」なんですね。
生コンとモルタルの違いを整理しよう
構成材料の違い
- 生コン:セメント、水、砂、砂利
- モルタル:セメント、水、砂
このように、生コンには砂利が含まれているぶん、
硬化後の強度が高くなります。建物の基礎や土間など、
重たい荷重がかかる部分に最適です。
モルタルは軽量で扱いやすいため、
細かい補修や左官仕上げ、タイル貼りなどに向いています。
使用目的の違い
- 生コンは構造を支える「骨」の役割
- モルタルは表面を整える「皮膚」のような役割
たとえばあなたが「庭にコンクリートの床を作りたい」と思った場合、
使うべきなのはモルタルではなく生コンです。
逆に「外壁のヒビを埋めたい」ならモルタルが正解です。
モルタルと生コン、間違うとどうなる?
モルタルと生コンの違いを知らずに材料を選ぶと、
完成後の仕上がりや耐久性に大きく差が出ます。
たとえば、土間コンクリートにモルタルを使うと、
砂利が入っていないぶん強度不足になり、ひび割れが発生しやすくなります。
逆に、タイル下地に生コンを使ってしまうと、
ゴツゴツして均しにくく、施工が難しくなってしまうんです。
このように、生コンとモルタルの違いを理解していないと、
見た目だけでなく、耐久性や施工性にも大きな影響が出てしまいます。
DIYやリフォームでの使い分けのコツ
「どっちを買えばいいの?」と悩んだときは、
次のポイントで判断すると間違いが減ります。
- 構造物を作るなら生コン
- 仕上げや補修ならモルタル
特にホームセンターでは袋入りのモルタルが多く並んでいますが、
「セメントだけ」「インスタントモルタル」「コンクリート補修材」など、
似たような製品名で販売されていることもあるので要注意です。
混乱しそうなときは、袋の裏面に書かれている「用途」をしっかり確認するか、
店員さんに「生コンとモルタルの違いがわからなくて…」と相談してみてください。
まとめ|「生コン」と「モルタル」の違いを理解しよう
今回お伝えしたように、生コンとモルタルの違いは
材料の中身だけでなく、「使う目的」によっても大きく異なります。
砂利が入った生コンは、強度が求められる場所に。
砂利が入っていないモルタルは、細かい仕上げ作業に。
このポイントさえ押さえておけば、DIYでもリフォームでも、
失敗を防ぎながらしっかり目的を果たせます。
もし次に「それってモルタル?生コン?」と聞かれたら、
自信を持って答えてくださいね。
あなたのものづくりが、もっと楽しく、安全に進みますように。

