
「地震がきたら、この家は大丈夫だろうか?」
そんな不安、家を建てるときや買うときに
一度は感じたことがあると思います。
私もそうでした。でも、住宅展示場で見た
立派なモデルハウスが安全な家とは限らないんです。
実は、家の強さを左右するのは「生コンの強度」。
つまり、住宅の土台に使われるコンクリートの品質が
命を守るカギになっているということを、あなたはご存じでしたか?
この「生コンの強度」こそが、
地震の揺れに耐えられるかどうかを決める、見えないけれど超重要な要素なんです。
生コンの強度が住宅の安全を決めるって本当?
はい、本当です。
しかもこれは、建築の専門家だけが
知っておけばいい知識ではありません。
あなたの家をつくる材料の一つ一つが
どんなものかを知ることは、将来の安心にもつながります。
特に、生コンの強度は住宅の耐震性能に大きく影響します。
強度が不足していると、地震でひび割れが起きたり、
最悪の場合、倒壊のリスクすらあるんです。
これは決して大げさな話ではありません。
阪神淡路大震災や熊本地震の際も、
「生コンの強度不足」が被害の一因だった事例が報告されています。
なぜ生コンの強度に差が出るのか?
ここ、気になりますよね。
同じように見えるコンクリートでも、
その強度にはけっこう差があるんです。
というのも、生コンの強度は
「セメント」「水」「骨材(砂利や砂)」の配合比率によって決まります。
さらに、ミキサー車で運ばれる途中の温度管理や、
打設(流し込み)時の施工方法によっても左右されるんです。
つまり、どこで・どんな業者が・どんな環境で
生コンを扱ったかで、強度がまるで違ってくるというわけです。
どうすれば「強い生コン」の家を手に入れられるのか?
では、あなたがこれから家を建てる、または買うときに
どうやって「生コンの強度が高い家」を見抜けばいいのでしょうか。
ポイントは次の3つです。
1. 「コンクリート強度はどのくらいですか?」と確認する
営業担当や工務店の人に、
「生コンの設計強度はいくつですか?」と聞いてみてください。
一般的な住宅では、18N/㎟〜24N/㎟あたりが標準ですが、
耐震性を重視するなら24N/㎟以上が望ましいとされています。
しっかり答えられる会社は、現場管理に自信を持っている証拠です。
2. 「構造計算」をしているかチェック
木造住宅でも、最近は構造計算をするケースが増えています。
構造計算では、地震や風に対して家がどう耐えるかを数値で検証します。
このとき、生コンの強度は重要な前提条件になります。
だから、構造計算をしているかどうかで信頼度が変わります。
3. 第三者機関の品質チェックがあるか確認
住宅性能評価など、第三者機関が
現場をチェックする仕組みがある会社はおすすめです。
生コンの強度がきちんと管理されているかどうかを
書面で確認できることもあるので、ぜひチェックしてください。
最後に|生コンの強度を甘く見ると後悔するかも
あなたがこれから住む家は、
一時的なものではなく、何十年も暮らしていく場所ですよね。
見た目や間取りの便利さももちろん大切です。
でも、それ以上に大切なのが「安全性」。
その土台を支えているのが、まさに生コンの強度なんです。
大地震のとき、家族の命を守ってくれるのは、
表に見えないこの「生コン」かもしれません。
だからこそ、これから家を建てるあなたには、
少しだけでも「生コンの強度」に意識を向けてほしいと思っています。
知っておくだけで、選ぶ基準がガラッと変わるはずです。

